46番街

思ったことを書きます。

202508欧州旅行その⑥ イタリア4日目 フィレンツェ

前日に1kg以上のステーキを食べたものの、朝目覚めると不思議とお腹が空いていた。支度を済ませ、朝食会場のレストランへ足を運ぶ。

自分たちの宿泊プランではバイキングの他に無料で1プレート注文できるとのことで、いちごジャムの掛かったフレンチトーストを頼んだ。ふわふわのトーストが美味しい。マキアートと共にゆっくり朝食を味わった。

 

朝食後チェックアウトして、フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(以下、ィレンツェSMN駅)近くのコインロッカーにスーツケースを預ける。インターネットで事前予約して、送られてきたパスコードを入口のテンキーに入力して入室。無人だがこのようにセキュリティが厳重なので安心だ。

身軽になったところで最初に向かったのは、すぐそばの世界最古の薬局「サンタ・マリア・ノヴェッラ」。お恥ずかしながらこの手のショップには無知で、どんなショップなのか想像が及ばなかったのだが……。

サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局は1221年創業で800年以上の歴史を持つ、ドミニコ修道会の製薬活動を起源とした薬局で、メディチ家の王家御用達製錬所だ。サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の裏手にある。どちらかというとブランドショップや百貨店のような高級感溢れる気品ある店内で、伝統あるオーデコロンや石鹸などが陳列されていた。

色々眺めたり試したりする中で妻は石鹸が欲しくなったようで、値段を気にしていたが値札が無い。近くにいた従業員にQuanto costa?(おいくらですか)と聞いたら日本語で「15ユーロ」と返ってきて拍子抜け。

SMN駅そばのスカラ通り。サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局はこの通りにある。ローマとはまた違う佇まいだ。

SMN駅西側のアラマンニ駅電停に停車するフィレンツェ・トラム。現在運行されているトラムはT1号線が2010年、T2号線が開業と新しい路線だ。

車両はアンサルドブレーダ(現・日立レール)製の「シリオ」。車体側面上部の赤帯に「HITACHI」のロゴが入った車両も一部走っていた。

フィレンツェSMN駅。駅前からバスに乗り、ミケランジェロ広場のある高台の下、サンニッコロ門のそばまで移動する。

フィレンツェの路線バスもローマ同様、クレジットカードのタッチ決済が利用できた。イタリア各都市の路線バスでタッチ決済は利用できるようで、外国からの観光客にとっては便利だ。

サン・ニッコロ通り。

1300年代築のサン・ニッコロ門。

サン・ニッコロ門の建つジュゼッペ・ポッジ広場から高台を目指す。階段や整備された道路があるので登るのは容易だった。

ミケランジェロ広場からはフィレンツェを一望することができる。脳内にあるイタリアのイメージがそのまま出力されたような景色で、アルノ川の対岸には赤い屋根の建築群が広がり、背の高いドゥオーモやサンタ・クローチェ教会が際立つ。その奥には緑際立つ山々が聳え、コントラストが美しい。

ひとつ前の写真はほぼ真北を見た景色で、北西側を向くとアルノ川の両岸に広がる街並みを見ることができる。写真中央部の大きな橋はヴェッキオ橋。

ミケランジェロ広場は多くの観光客で賑わっていたが、広々としていて窮屈さは感じなかった。

しばらく景色を眺めたあとは丘を下ってアルノ川沿いまで出て、そこから西に進んだ。

穏やかな青空の下、アルノ川沿いを散歩する。対岸には所々に美しい建築が見える。画像はウフィツィ美術館

南の山側を見れば、石造りのビルが所狭しと並ぶ石畳の路地。思わずシャッターを切る。

フィレンツェの中心部に出ると、所狭しとショップが並んでおり、観光客で賑わっていた。

上記のヴェッキオ橋の中は金細工や宝石の店がずらっと軒を連ねる。ベネチアのリアルト橋もそうだが、川(運河)を跨ぐ堅牢な橋の両側に商店街が形成されているのは日本ではなかなか見られない光景ではないか。

ビルの間から急にヴェッキオ宮殿が見え、迫力に驚く。

100m近い塔を持つゴシック建築で、かつてのフィレンツェ共和国政庁舎である。

ヴェッキオ宮殿があるシニョリーア広場にはダビデ像のレプリカ等、彫像が至る所にあった。写真はネプチューンの噴水。

更に北上してドゥオーモ。フィレンツェで一番有名な教会だろう。ディティールに至るまで豪華な造りだ。

これまたドゥオーモの特徴である大クーポラ。

ドゥオーモの近くから見たヴェッキオ宮殿。こうしてみると存在感がよく分かる。

フィレンツェSMN駅の東側にあるアリエント通り。

妻がメルカート・チェントラーレ(中央市場)に立ち寄りたいとのことで向かっていた道中に通ったが、無数の露店が密集していて賑やかだった。革製品を扱っている店が多く、革の匂いが立ち込める場所もあった。

ただ、全ての店がそうではないが怪しげな如何わしい店もあってあまり物色する気にはなれず、足早に市場へと向かった。

メルカート・チェントラーレはとても大きな市場だ。1階部分は休業(もしくは閉店)している店が多かったが、2階に上がると様々な飲食店があり、大勢の人でごった返していた。

妻の目的はトリッパ(牛のハチノス)のトマト煮込みだった。目星をつけていた店が見つからず右往左往していたがなんとか発見。ハチノスが得意ではない自分は何も食べずにいるつもりだったが、妻に勧められて1口貰った。下処理がしっかりしているのと、ピリ辛なトマトソースが効いていて美味だ。ホルモン好きの妻は大満足だった様子。

駅前まで戻ると、日本食レストランなのか中華料理屋なのか迷う店名のレストランを発見した。横にCINAと書かれていたので中華料理屋だ。店名のちぐはぐ感よりも、イタリア旅行中になんで京都という文字を見なきゃならんのだという感情に襲われた。

なお、残念ながら閉店している模様。

 

ここでフィレンツェ観光は終了。荷物を回収してフィレンツェSMN駅へと向かった。

202508欧州旅行その⑤ イタリア3日目 ローマ~フィレンツェ

イタリア滞在も3日目。ホテルで朝食を摂る。前日も同様にホテルの朝食バイキングだった。

イタリア人の朝食は基本的にパンとコーヒーのようだ。ホテルのバイキングにはハムやベーコンなどの肉類にサラダ、チーズ、フルーツ等があったので、肉とサラダも付け加える。パンの種類は豊富だったが、Nutella入りのクロワッサンが特に好みだった。食べ過ぎるとすぐに太りそうな味だったが。

イタリアのコーヒーといえばエスプレッソ。凝縮されて苦みが強いものだが、砂糖をたっぷり入れて飲むと甘さと苦みがちょうどいい塩梅で美味しい。

 

この日でローマから離れるため朝食を終えた後にホテルをチェックアウト。タクシーと地下鉄でテルミニ駅に移動し、初日に世話になった手荷物預かり所に再びスーツケースを預ける。ローマはどうもコインロッカーが無いらしく、身軽になるためには手荷物預かり所に預けるのが手っ取り早い。

 

地下鉄B線に乗車してチルコ・マッシモ駅で下車する。背後には国際連合食糧農業機関があるため、各国の国旗がずらりと並ぶ。

 

手前の広大な土地が「チルコ・マッシモ」で、古代ローマの戦車競技場の遺跡だ。その奥には帝政ローマ期の宮殿が建ち並ぶパラティーノの丘。

 

チルコ・マッシモに沿いながらテベレ川の方面を目指すとサンタ・マリア・イン・コスメディン教会に辿り着く。やや小ぢんまりとしているが、立派な鐘楼を持つ。

 

ここはかの有名な「真実の口」がある場所だ。イタリア観光で定番中の定番だろう。朝からツアー団体が記念撮影に列をなしていた。

一応係員のおっちゃんが1人立っていて、撮影が終わった観光客を滞留させないよう声掛けをしていた。途中で寄付を募るスペースがあったので小銭を入れたらおっちゃんが「こんにちは」と話しかけてきた。せっかくなので我々の記念写真をおっちゃんに撮ってもらう。もちろんお決まりの手を喰われているポーズで。

 

教会の内装。中央の身廊と柱の左右に側廊を持つ(バシリカ建築という様式だそう)。

一通り見学して、お土産屋を覗いてサンタ・マリア・イン・コスメディン教会を後にする。

 

テベレ川沿いを進む。観光という観光は真実の口ぐらいしか考えていなかったので、ランチを食べる店まで散歩した。

 

テベレ川から離れて、トラムが走るアレヌラ通りを北上する。

ATACのトラムで9100形。電車を見つけるとすぐ撮りたくなってしまうのが良くない。

 

穏やかな風が吹くローマの市街地を歩き回る。ローマ3日目でも街並みが新鮮に映り散策しているだけでも楽しい。

前日に通ったナヴォーナ広場まで辿り着くと、すぐそばにお目当てのお店があった。

 

HOSTERIA PIZZERIA

11時頃に入店したので店内はまだ空いていた。

 

ラザニアの文字を見つけてふと食べたくなり、ラザニアを注文する。チーズとボロネーゼソースがたまらない。

 

フォカッチャはどう?と勧められるがままに注文。ラザニアは味が濃いしちょうどいいがしかし量が多い。満腹で店を出た。イタリアのお店はやはりどこもボリューミーだ。

 

退店後は近くのバス停から路線バスでチルコ・マッシモ駅まで戻った。ATACの運営する地下鉄、バス、トラムは切符が共通で、時間内であれば1回券や24時間券等の1枚の切符でどれも乗り降りできるので、ローマ市内を動き回るなら公共交通は積極的に使いたい。ただし観光客の盗難被害もよく聞くので要注意だが。

ちなみに、ATACの公共交通機関はクレジットカードのコンタクトレス決済(Tap&Go)も利用できる。改札機にタッチしてから100分以内であれば紙の切符同様、1回券の料金(1.50€)で何度でも乗り降りできる。24時間以内に1回券を5回分使うと自動的に24時間券(7€)が適用されるなど、利用状況に応じて最安値となるよう自動計算される。

 

チルコ・マッシモ駅に滑り込むローマ地下鉄のスナップ。

 

地下鉄でテルミニ駅まで戻り、スーツケースを回収。ローマを離れフィレンツェに向かう。

……のだが、乗車予定のItaloが60分遅れで出鼻をくじかれる。海外の鉄道で遅延は付き物だとは分かっているものの、他の列車はあまり遅延していないにもかかわらず乗車予定の列車に限って大幅に遅れてしまう運の無さ。

スーツケースを持っていて身動きも取りづらいので、Italoのアプリで運行状況を見ながら待ちぼうけ。

 

電光掲示板の1番上が乗車予定のItalo 8134列車。イタリア半島最南端に近く、シチリアの対岸にあるレッジョ・カラブリアからイタリア半島を縦断して、トリノ・ポルタ・ヌォーヴァに至る長距離列車だ。そりゃあこれだけ遅延も発生するわと納得してしまう。

ちなみに列車の乗り場は到着の約10~15分前にならないと確定しない。そのため、巨大なターミナル駅ではホームで待つことも難しい。

 

到着見込み時間が近づいて乗り場がようやく確定し、ホームへと入場する。

最初に視界に飛び込んできたのはFrecciargentoのETR485。

 

ItaloのETR575とFrecciargentoのETR600。

 

大屋根こそないものの、広大かつ長大なホームでどことなくのんびりした、長距離列車のターミナルらしい光景が広がる。

 

ようやく乗車する8134列車が入線してきた。

今回利用したのは一番下のクラスのEconomyで、座席は集団見合い式シートのボックス部分だった。乗車率は高くほぼ満席、そして網棚も荷物置き場もスーツケースでいっぱい。妻が持っていた小型のスーツケースはなんとか収まったが、自分が持っていた比較的大型のスーツケースがどこにも収められない。

最悪デッキで荷物を持ちながら過ごすかと考えていたところで、次駅のローマ・ティブルティーナ駅で降りる人がデッキの荷物置き場からスーツケースを出し、さらにデッキに居た別の人も含めてこちらのスーツケースが収まるように収納を手伝ってくれた。収まった瞬間に一同大歓喜。現地人なのかツーリストかはわからないが、人の優しさに触れた出来事だった。

大荷物の人はPrimaなど上位クラスを予約したほうが良いかもしれない。また、持ち込めるスーツケースの大きさには上限もあるので注意。

 

ボローニャを経て2時間ほどでフィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅(以下、SMN駅とする)に到着。ここも頭端式ホーム。欧州の鉄道は主要駅が頭端式ホームの駅が多く、その都度折り返しをしていると思うと大変だ。

 

SMN駅のコンコース。ここもたくさんの乗客が行き交っていた。

 

コンコース西側の壁画。絵も大きさも全然違うけれど、上野駅中央改札の「自由」が頭をよぎった。

 

急な雨に降られるも、ホテルに無事チェックイン。少々散策してからディナーをと考えていたが、雨が降り続いていたので止むのを待って、直接ディナーに出掛けることにした。

 

フィレンツェの街中を歩いていく。ローマとは少々違い、落ち着いた趣がある。それでも中心部に入っていくと、これから賑わいを見せそうな雰囲気だ。

 

アルノ川から対岸を眺める。

 

IL LATINI

フィレンツェでも人気のレストランのようで、開店待ちで大勢の人がいた。予約をしてあったので難なく入店。

 

まずは妻が食べたがっていたパッチェリ(パスタ)。ソースは猪肉のボロネーゼ。ハウスワインと一緒にいただく。

テーブルチャージとしてパンがついてくるのだが、これまた大きい。

 

そしてメインがフィレンツェ風ステーキ。フィレンツェに行ったら絶対食べると決めていた。

とにかくデカい!最低注文単位が2kgと言われ驚愕するも、2人とも胃袋の大きさには自身があるからと注文したが、いざ目の前にするとその大きさに驚く。

横にある書類は血統証明書。キアニーナ牛の仔牛肉を使用するのが伝統的なものらしく、このステーキもちゃんとキアニーナ牛の仔牛肉だった。

 

フィレンツェ風ステーキの特徴は大きさの他に、焼き加減がレアであること。焼き加減に注文が付くのだろうか、メニューには”ONLY RARE”と記載されていた。

外はカリっと、中はレアで柔らかく、塩コショウのみのシンプルな味付けながら、肉の旨味と塩味が口の中にこれ程かというほど広がる。美味すぎる。

ワインを味わいながら、ステーキとパンを頬張っていく。幸福の極みだ。

さすがに終盤になって妻が満腹になっていたので、自分が6割くらい食べただろうか。それでもペロリと平らげてしまった。

 

ここのウェイターは皆良い人だったが、特に日本語に明るいウェイターがいて驚きと嬉しさがあった。こちらが日本人とわかると否や、片言で挨拶してきたり料理の感想を聞いてきたりする人は結構いるのだが、普通に会話できる上に流暢だったので凄い。本人は謙遜していたが、本当にお上手だった。

ちなみに他のウェイターも何人か日本に行ったことがあるとかで、こちらが大阪の方から来たと言ったら、「前にうちの人が行っていたよ」とのこと。

 

隣のテーブルにはイギリスからのカップル若しくは夫婦が食事していて、そちらの方々とも話が盛り上がった。平仮名・カタカナ・漢字があって大変といった話になり、「いやー難しいっすよ日本語は。日本人でも難しいですわ。」と言った。

 

こんなこと言いつつ、我々は片言の英語がやっとで、イタリア語もほとんど分からないといった具合なので偉そうな事は言えないのだが、コミュニケーションはとにかく相手に意思を伝えることが大事なのだ。不得手な言語でも、身振り手振りを交えつつ頑張って伝えれば、意外と何とかなると学んだ(もちろん敬意やマナーを忘れずに)。

 

レシートの値段を見て一瞬凍りついたものの、せっかくの新婚旅行だから気にしないことにして退店。味もボリュームもサービスも満足で、食事については今回の旅行で一番だった。

 

夜の街を歩く。8月終わりだが既に肌寒かった。

バールやレストラン、クラブなどからワイワイと賑やかな声が聞こえてきて良いなと思いつつ、多幸感に満ち溢れながらホテルへと戻るのであった。

 

202508欧州旅行その④ イタリア2日目 ナヴォーナ広場~スペイン広場

バチカン市国を出て東に進み、テベレ川を渡ってバンキ・ヌオーヴィ通りを歩いていく。最終的にスペイン広場を目指していたのだが、道中で寄りたい場所は地下鉄沿線から離れていて、バス停からも距離があるので徒歩移動を敢行した。

 

細い道だが人通りは比較的多く、あまり臆すること無く歩ける。

服屋や雑貨屋、飲食店などが軒を連ねる通りだが、所々にいかがわしい土産屋もあった。明らかに観光客である我々に、店の人間が次々と声を掛けてくるが、無視して進む。1人だけ、我々を見るやいなや即座に「コンニチハ」と声を掛けてきたおっちゃんがいて感心したので、少しの敬意を持って挨拶を返し、その場を後にした。

 

しばらく歩いてナヴォーナ広場に出た。

 

サンタンニェーゼ イン アゴーネ教会。

 

広場には3つの噴水がある。上からムーア人の噴水、四大河の噴水、ネットゥーノの噴水。

 

この時点で既に夕方前となっていたが、実は昼食をまともに摂っていなかった。バチカンの外側にあるジェラート屋でジェラートを食べただけ。ディナー前とはいえさすがに何か食べたいということで、妻がリサーチしていた店を目指す。

 

All'antico Vinaio

イタリア国内のほか、アメリカやドバイに展開するパニーノのお店。行列ができており、人気店のようだ。15分ほど並び入店。

 

DUOMO(ドゥオーモ) 10€

中身は生ハム、ズッキーニ、パルメザンクリーム、トリュフクリーム。結構塩辛いが美味。そして何よりボリュームが凄い。手のひらの倍ぐらいのサイズはあるんじゃないか。中の具もこれでもかという程入っていて、10€で納得な量であった。

 

モンテチトーリオ宮殿。イタリア国旗とEU旗が立っていたので政府機関が入っているのだろうかと思ったら、下院に相当する代議院の議事堂となっているようだ。

 

ガッレリア・アルベルト・ソルディ。1922年築のショッピングモール。

 

中に入ると2方向にガレリアが続いており、ファッション等の専門店が並ぶ。大理石の壁面にステンドグラスの天井、モザイク柄の床と高級感漂うガレリアだ。

ちなみにユニクロもある。しかもモールの入口の一番いいところに。

 

すぐそばに有名なトレビの泉がある。この周辺がローマの観光地で一番人口密度が高くごった返していた。オーバーツーリズムの極みだ(我々もツーリストだが)。

現在はコインを投げ入れるのは禁止といった話を聞いたことがあるが、実際は禁じられていないらしい。混雑しすぎて泉に近づく気にもならなかったが。

そして矢鱈とホイッスルが鳴り響き警備員に注意されている人がいた。コイン禁止が事実ではないとしたら何だったんだろう。環境活動家がインクを投げ入れた事件が記憶に新しいので、警戒レベルは高そうだ。

 

まだまだ明るいが、もう17時を回っておりレストランやバールは賑わいを見せ始めていた。観光客が早々に酒を楽しんでいて羨ましい。

 

トリトーネ通りなどの通りが集まる五叉路。ローマでも特に賑わう商業エリア。

2枚目正面の、ドゥエ・マチェッリ通りを進む。

 

ようやくスペイン広場にたどり着いた。ここも人が多い。

 

映画『ローマの休日』に出てくる階段。妻がオードリー・ヘップバーンのファンなので、一度は来てみたいと言っていた場所だ。現在はこの階段での飲食は禁じられているので作中のようにジェラートを食べることはできないとか。

 

階段を登りきった高台からの眺め。

 

これでこの日の観光は終了。スパーニャ駅から地下鉄A線でテルミニ駅に移動した。

 

il Gallo Nero

テルミニ駅近くにあるレストラン。前日に行こうとしたものの臨時休業で入れなかったので、リベンジである。

 

前菜に生ハムとモッツァレラチーズ。ビールやワインと一緒にいただく。

 

前日に引き続きカルボナーラを注文した。カルボナーラ大好き人間なので仕方ない。シンプルながらチーズの濃厚さとパンチェッタの塩味が絶妙。

 

デザートはティラミス。思いの外甘さ控えめで、さっぱり食べられたが量は見た目より多かった。

ここのウェイターも片言の日本語で色々話してくれた。日本人観光客が多いのだろうか。実際隣のテーブルも日本人家族だった。

気持ち良い接客と美味しい食事に満足して、ホテルまで戻ることにする。やや夜遅い時間帯に地下鉄の路線バスに乗ることになったが、特に問題なく到着できた。