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自走式雑記帳

時たま更新します

短い10両編成

タイトルのワードを何を言っているんだこいつはと捉えるか、その通りだと捉えるかは地域差があると思いますが、このような表現が当たり前のように為される地域では本当に短いのです。「普通列車上野行き、短い10両編成でまいります」というアナウンスに殺意と絶望感を若干希薄させたような感情が沸き起こるのです。

 

ひとえに短いと言っても何をもって短いとするのか。編成の長さだけを見れば多くの場合1両20m×10両の200mなわけだから長いっちゃあ長いです。多くの人はこの点で「短い10両」というワードにクエスチョンマークを浮かべますし、それが普通の感覚です。

まあ簡単に言ってしまえばその線区の最大両数に比べて短いというだけの話で、そのような意図で「短い10両」と表現されているわけです。しかし、「短い10両」に憎悪の念を抱く人々はそのような当たり前の事よりも、相対的に短くなった事によってもたらされる混雑の酷さに怒りの声を上げているのです。

 

基本的に朝ラッシュには輸送力を重視して15両編成の長い列車を数分おき(首都圏の中距離電車なんかは概ね3~5分間隔)に走らせ、オフピーク時間帯は需要に対する供給量の調整で10両が増え、夕方以降は再び15両になるという、大まかに見れば適切な運用がなされているように見えますが、細かく見てみるとそうでもなかったりします。

 

まず、朝ラッシュのピークが終わり、都心着が9時を過ぎるようになった時間帯。多くの企業が9時出社ではありますが、遅いところもありますし時差通勤が推し進められつつある世の中ですのでまだまだ多くの通勤客がいます。また、2限から始まるのであろう大学生や出かける人々もこの時間から増え始めますので、たくさんの人が乗るわけです。首都圏は東京を中心に外周にも異常とも言えるくらい人がびっしりと住んでいるので、たかだか出勤ピープルの残りや大学生やお出かけ客と言ってもかなりの人数がいます。

また、ラッシュ時に多くの列車を射出した郊外側の車庫は残弾がほぼなくなり、郊外へ下っていった車両はなかなか戻ってこないので本数は多くないし(せいぜい10分に1本)、多分まともに増やせません。そんな状況で10両編成の列車がやってきたらもう阿鼻叫喚。朝ラッシュよりマシとはいえど本当に日中なのか?と思うような混雑になるわけです。数字に直すと120~150%くらいでしょうか。何故かはわかりませんが物凄く混んでいるのに朝ラッシュ本番のような圧迫感が無いという点が、かえってストレスを加速させていきます。高崎線なんかは午前中いっぱいは学生や買い物客が多く上ってくるので、大宮に滑り込む10両の列車なんかはひどい混雑です。

それと、郊外方面にも混雑するラッシュアワーがありますが、朝は増結車両を都心方面に持って行かれているので10両ばかりとなり、ひどく混雑します。東海道線とか東海道線とか東海道線とか。

 

夕方以降、ラッシュど真ん中にも時々短い10両は襲いかかります。宇都宮・高崎線の通勤快速なんかがいい例ですが、最近は普通列車にも10両で走る列車があってたちが悪いです。

 

「短い10両」とは、物理的な短さでも相対的な短さでもなく、需要に対して供給量が少ないというものなのです。ちなみに、横須賀・総武快速線は基本編成が11両なので「短い11両」となり、さらにパワーワード感が増します。カボチャ色の列車の頃は東海道線もそうでした。逆に宇都宮・高崎線は「短い7両」、常磐線は「短い8両」だったので今の方がマシ……と思いきや、現行の10両のうち2両は普通グリーン車で別料金が掛かるのであまり変わりません。

 

ここまで長々と駄文を書き連ねていきましたが、何が言いたいかというと短い10両はクソ

 

 

この記事はあくまで筆者の一個人としての見解ですので何の参考にもなりません。